今回は筋電義手の仮合わせ後の仕上げから適合実習までの様子をレポートします。 実際の製作に入る前には、担当の先生が黒板を使って製作のポイントをしっかり教えて下さいます。 先生のデモンストレーションを見ながら、このあと自分が製作する陽性モデルにどのように反映させるかを考えていきます。学生たちは先生の手元をよく観察し、作業のポイントを見落とさないように真剣です! 仮合わせで確認した情報を最終的に製作するソケットに反映させ、液体の樹脂を流し込んでいよいよ義手の形に成形していきます。 液体の樹脂を流し込み、切断後の残存している部分を挿入するソケットを製作しています。学生たちは授業のなかで何度もこの作業を経験していますが、いつも緊張するようです。 学生たちのソケットが完成しました! 次は、電動ハンドを取り付ける前腕部の製作です。このソケット先端に石膏を盛り付け、使用者の手の長さに合わせて前腕部を形作っていきます。 徐々に形になってきましたね。筋電義手では電動ハンドを動かすためのバッテリーを取り付けます。どこに付けると使用者が最も使い易いかを考えるのも大切なことです。 製作途中で学生同士のディスカッションが始まりました。単なるモノづくりではなく、使用者の「生活」や「条件」を考えたモノづくりを学んで下さいね! 次は適合評価の様子をご紹介します。 仮合わせ後に問題点を修正し、ソケット適合に問題がなければバッテリーを取り付けていよいよ義手を動かしてみましょう!まずは体の前です。 ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。 次に口元です。口元で電動ハンドがしっかり開閉できるかチェックしています。義肢装具士として使用者に分かり易い説明ができているでしょうか? ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。 次は靴ひもを結ぶ位置で電動ハンドの開閉が可能かチェックします。この筋電義手は問題なく操作できるようですね。モデルさんも思わず笑みがこぼれています! ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。 義肢装具士として、筋電義手の使い方を分かり易く説明することも大切な役割です。モデルさんの目を見てしっかりとコミュニケーションがとれていますか? 筋電義手の適合評価が完了し、これで前腕義手の製作実習は終了です。 一生懸命製作してモデルさんに喜んでもらえると、頑張った甲斐がありますね!この楽しさを忘れずに、次の上腕義手の製作実習も頑張りましょう! ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。
教務室から, 義肢装具学科