2013年10月31日

2年生 筋電義手の製作実習がスタートしました。

2年生は8月中旬からの臨床実習が9月で終わり、10月から全員学校に戻って来ました。これからいよいよ後期の授業が始まります!
今回は筋電義手の製作実習がスタートしましたので、採型から仮合わせまでの様子をまとめてご紹介します!筋電義手とは、筋肉が収縮するときに発生する微弱な電流(筋電位)を感知してハンドの開閉を行う義手です。この製作実習を行っているのは国内で本校だけです。

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実際の前腕切断者をモデルに、学生一人一人が筋電義手を製作していきます。まずは「製作カルテ」を作成するため、モデルさんから細かな情報を収集します。

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筋電位がうまく感知できるでしょうか。専用の電極を取り付けて確認しています。実際の医療現場では作業療法士との連携が重要となる作業です。

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ギプス包帯を使って断端の採型を行ないます。肘関節周辺の形状を出すために特殊な手技を行います。

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問題なく採型できたでしょうか?次の仮合わせが楽しみですね。

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仮合わせでは、ソケットの適合状態を確認するために透明なプラスチックを用いてソケットを製作します。また、ハンドの位置関係を調整できるようにするために義手全体が仮合わせに適した形をしています。

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この製作実習は、株式会社松本義肢製作所の溝手雅之先生にご指導いただいています。まずはソケットの適合状態を確認します。様々な方向から力を加えて痛みが無いか確認しています。

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電極を取り付けてハンドを動かしてみましょう。先生の製作した義手は問題なく動いています。さあ、学生たちはどうでしょうか?

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学生のソケットも問題なく、ハンドもうまく動いているようですね!
※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。

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筋電義手の操作に習熟すれば、紙コップのような柔らかい素材もこのように把持することができます。

次回は仮合わせの情報をもとに、日常生活で使用できる形に仕上げていく工程をご紹介します!

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