2013年08月28日

学内実習の見学を行なっています

聴能言語学科では、
1年生の夏休みに「学内実習見学」を行なっています。

  
「学内実習」とは、2年次に行なう実習で、
「若宮ことばの支援室」と連携して、教員の指導のもと、
言語障害の相談・訓練をグループに分かれて行なう実習です。

  
この実習を、初めて臨床の現場を見学する貴重な機会として
1年生が見学しました。

  
見学前には、先輩から訓練の目的や概要の説明を受けます。
そして実際に見学し、訓練後には患者様にお時間を頂き、
少しお話させて頂いたり、一緒に遊んだり(こどもさんの場合)もできます。
また、訓練後には質問の時間も設けています。

  
まだまだ専門的な知識はこれから、という段階ではありますが、
彼らなりに患者様の様子を通して考え、症状をとらえる練習になったようです。

 
ここで、見学をした学生の感想を紹介します。

 
・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・

  
緊張していた私たちに対しても、
A様はとても温かく接してくださいました。
何と言葉にしたらよいか分かりませんが、
見学をさせて頂いた私たちの方が、
元気、パワーのようなものをもらったような気持でした。

   
2年生の先輩たちに目を向けると、訓練の中で、
「何でも聞いて下さいね」と声をかけたり、
はっきり聞き取りやすい速度で、
またジェスチャーを交えながら丁寧に、
かつ一生懸命働きかけている姿を見て、
そのSTの関わり方や工夫、態度によって
患者さんの回復度や訓練に向ける気持ちを左右する
ということも忘れてはならないと思いました。

  
いつも一人一人の患者さんに対して
一生懸命働きかけることを忘れず、
訓練はもちろん、あのSTに会いに行きたいと思われるようなSTになりたいと思いました。

   
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  
このような感想は2年生にも伝えています。
まだまだ自信のない2年生も、1年生から見れば、
もう訓練が出来る立派な先輩なのです。

 
この学内実習の見学では、
1年生がSTの仕事の素晴らしさを認識したり、
患者様と触れ合うことの楽しさを肌で感じたり、
また、訓練の持つ意味を少しだけでも考えるきっかけになったり、
そして、2年生の自信につながるような、
そんな実習であることを私たち教員は願っているのです。

 
その経験を忘れずに、1年生は9月からの勉強を、
2年生は臨床実習を頑張ってほしいものです。
 

日本聴能言語福祉学院 NEWS TOP 日本聴能言語福祉学院 TOP