2011年10月04日

若宮ST同窓会「講演会&Re-Learningセミナー2011」がありました。

先日、本学院の聴能・補聴言語学科の卒業生で構成する
「若宮ST同窓会」のイベントが開催されました。
 
同窓会の活動目的のひとつに、
各種イベントを通じて、卒業生たちの学びを支援することにあります。
 
今回は、タイトルの通り、
①卒業生による講演と②Re-Learningセミナーが行われました。

①の講演は、
小児の臨床を通じて継続的に研究を続けている卒業生の発表、
②のRe-Learningセミナーは、「学びなおし」ということで、
学院で講義をしていただいている先生による
『小児の摂食・嚥下障害について』でした。
 
小児に関連した勉強の機会は、成人領域に比べると少ないこともあり、
参加した卒業生たちはみな熱心に聞き入っていました。
 
以下は、参加した卒業生の感想です。
この春に卒業した卒業生に同窓会のホームページ用に書いてもらったのですが、
せっかくですので。
 
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まず、山田先生の講演を拝聴し、私が感じたこと・・・。
それは、おそらく「研究の余地は日々の臨床のなかにいくらでもある」ということです。
経験や知識からのふとした気づきがきっかけとなり、
薄ぼんやりとした何かが見えてくる。
そして、積み重ねたデータでそのかたちが明らかになっていく。
過程はドミノを並べるような地道な作業でも、
結果はまるで透明人間にペンキをぶっかけて姿を暴くような爽快感!
  
また、小児領域であれ成人領域であれ、
嚥下領域では耳鼻科医の先生方との関わりは大変重要な役割を占めています。
特に小児の嚥下障害については精力的に関わっている医師がまだ少ないとのことで、
そういった意味でも貴重なお話でした。
VFの映像も豊富で、
普段小児のVFをみる機会がないため、
思わず見入ってしまいました。
  
お二方とも長くその道で、というよりその道を切り開いてこられた方々。
日々の臨床で悩み迷いながらの私にとっては遠い存在・・・。
ただ、よく考えてみれば山田先生は学院の先輩なんだなぁ、
と当たり前のことに気づいてみたり。
きっとどれだけ経験を積んでも迷うことはあるのだとは思いますが、
経験の浅い私にとってはまだまだ計り知れない境地のようです。
  
専門家として働き出してもどうにも壁にぶつかってばかりですが、
その壁の感触を直接感じられるようになったことが学生時代との大きな違い。
壁にぶつかっているうちは脱線しない。
その繰り返しが言語聴覚士としての道を作っていくのだと信じ、
明日も早起きして頑張ります。
まずは自分の目の前にいる方々に対して最大限のことをしないと。
  
そんなことを考えつつ、
他の勉強会や講演会では得られないような
「勇気」やら「向上心」やらを胸に、
久々に訪れた学院を後にしました。

(平成22年度卒業生 Aくん)
  
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同窓会のイベント、
少しでも卒業生のみんなに役立てば、と願ってやみません。
 
この感想からも、
「学ぶ」ことはもちろんなのですが、
先輩のすばらしさを知ったり、自分も頑張ろうと思えたり・・・。
 
「学ぶ」こと、そしてそれ以外の面でも卒業生のみなさんを支援したい、
そんな同窓会の想いが少し伝わったかな、と思えた感想でした。


 

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