先日、補聴1年生が、入学して初めての「テスト」がありました。
しかも、今まで体験したことのない会話のテストです。
教員が脳梗塞で失語症のある患者役を演じ、
10分間会話をするというものです。
事前に、患者さんのデータ(名前や年齢など)をもらい
その方にあった話題を考えてくることからテストは始まります。
「はじめまして、学生の○○といいます」
緊張の第一声は、なんだかいつもと違うトーンだったりして、
顔も緊張で強張ったまま。
ちょっと恐いです。
マジックミラー越しに見つめるクラスメイト達も息を呑みます。
話題が続かず次々尋問のように質問をぶつけたり、
次の言葉が見つからず沈黙が続いたり、
10分間のなんと長いことか・・・。
患者役の教員もドキドキしながらみんなの表情を見つめます。
終了後は、自分のビデオを見て自分で評価レポートを書きます。
ある学生は家族にみてもらったとか。
人と関わる職種を目指しているので、まずは自分の
コミュニケーションを検証してみようというのがこのテストのねらいです。
次回は、それぞれのビデオを見ながら
グループで良かったところや改善点を話し合う予定です。