5月という時期は 山も街も美しい緑に包まれ、穏やかで平和で、 そしてどこかなつかしい感じがする。 被災された人たちも、 この緑の輝きに心を癒されているという。 最終学年を迎えた補聴言語学科の緑の学生たちも 来年の春には大いなる花を咲かせようと国家試験対策に奮闘中である。 しかし、さわやかな陽気に満ちているこの季節に 部屋の中に閉じこもり机にかじりついてばかりいては 決して健康的とはいえない。 人間は本来活動的な生き物で、 動いているときに神経活動が活発になり、 脳がよく働き学習へのモチベーションも高まるといわれている。 幸いなことに最終学年では保健体育Ⅱという科目があり、 室内で行えるボールなどを使ったさまざまな軽スポーツや 新聞など身近な材料を使った楽しいレクリエーションを通じて、 心と体のリフレッシュと共に、 身体機能の生理的なメカニズムなどについても学べるようになっている。 愛知県レクリエーション協会に所属して、 長年健康体力づくりの教室で指導してこられた 六鹿恵子先生の指導の下、 学生たちは小さな子供のようになって無邪気にはしゃぎ、 とても楽しそうに参加していた。 その日の最後のプログラムは、 向かい合った2人が2本の縄を大きく交互に回し、 そこへ順番に入って跳ぶ『ダブルダッチ』という縄跳びである。 はじめは長続きせず、すぐに縄に引っかかってしまっていたが、 後半はみんなそれぞれに上達していったようだ。 最終的にトリオで決めたのは、 KさんとNくんとTさんで息の合った見事なジャンプだった。 ↓ プログラムが終わった後の学生たちは、 生き生きとした表情と活気に満ちた動き、そして音声へと変容していた。 この科目も今日で終わりかと思うと、 なにやらさびしい気持ちになるのだった。 この科目でリフレッシュした心身で、 仕上げの講義と来月からの臨床実習を乗り切って欲しい。
聴能言語学科・補聴言語学科, 講義紹介