2010年10月19日

学会参加記

10月9日、10日、11日の3連休に
「日本LD学会第19回大会」に参加してきました。

この学会は、発達障害の支援と教育に関わる職種が集まる会で、
言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)や医師などの医療職のほか、
特別支援教育に携わる学校教員が多数参加します。

ここでちょっと専門的なお話ですが、
LDとは、「学習障害」と呼ばれ、知的な発達は良いのに学習上の
問題を示す子どもたちを指します。
医学的領域、教育的領域ではその概念がやや異なりますが、
広く学校教育の中では読み書き算数の他に話しことばの問題も含めます。

LD学会では、LDをはじめ、
落ち着きがなく集中が難しいADHD(注意欠陥/多動性障害)や、
人との関わりに困難さを抱える自閉症スペクトラムなど、
発達障害と呼ばれる子どもたちへの支援と教育についてを中心に、
新しい知見の紹介や活発な討論が毎年行なわれます。

今年も、脳科学と発達障害の関わりや、読み書き障害への早期教育、
専門職による通常学級支援など、興味深いテーマが盛りだくさんでした。

発達障害のお子さんは、ことばや学習上の問題から、
STのもとを訪れることも多く、
また、特別支援教育の一環で、
STも専門職として教育現場に出向いて
助言や指導を求められる機会がますます増えると思われます。
ことばとコミュニケーションの専門家だからこそ、
のSTの視点を大事にし、
私達も活躍の場を広げていきたいと思います。
 
 

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